初めてテント倉庫の導入を検討中の方へ
倉庫の導入にあたり、テント倉庫を選択肢の一つとして考えてはいるけれども、テントというものがよく分からないとか、テントに対して漠然とした不安を抱かれている方もおられるのではないでしょうか。
そんな不安や疑問を少しでも解消できるように、ここではテント倉庫の基礎知識や選び方などを紹介いたします。
1.テント倉庫の基礎知識
1-1.テント倉庫も建築確認が必要?
まず初めに、テント倉庫はれっきとした建築物です。
よくある勘違いに、テント倉庫ならば確認申請が不要というものがあります。
一般的な事業所内の空き地にテント倉庫を建築する場合、10.00㎡以上であれば通常の建物と同じように建築確認申請が必要となります。
テント倉庫も建築物である以上、建築基準法に従わなければいけません。
建築基準法とは、建築物が最低限守らなければいけない事を定めたルールです。
建物は一年中、降雪や台風・地震などの外界からの力に晒されていますが、そうした自然災害に対してもある程度は耐えられる必要があります。
でなければ誰も、安心して建物の中で暮らせなくなってしまうからです。
そこで建築基準法では、建築物が台風や地震などの様々な荷重に対して、安全であることを構造計算によって確認する事と定めています。
つまりテント倉庫であっても、降雪や台風・地震に対して安全であることを確認しなければいけないという訳です。 これは逆に言うと、建築確認申請が取れるテント倉庫は自然災害に対しても安全であることの証となります。
1-2.テント倉庫の膜材は安全なの?
テント倉庫に使われるテント膜材は、どんな物でも良い訳ではありません。
建築基準法において、指定建築材料という国土交通大臣が認めた品質の製品を使うことが決められています。
そのためテント倉庫に使用できるテント膜材には、国土交通大臣認定のテント膜材を使わなければならないのです。
この認定テント膜材は強さとしなやかさの両方を兼ね備えているので、屋根に載る雪の重みにも、猛烈に吹き付ける台風の風にも耐えることができるのです。
テントって何だか不安だと思われている方、いかがでしょう。 思いのほかテント倉庫も、安心してご利用いただける製品であるとお分かりいただけましたでしょうか。
2.テント倉庫の選び方
2-1.屋根の形を選ぶ
テント倉庫も建築基準法に従わなければいけないという話をしましたが、テント倉庫の屋根の形もやはり法律で決められています。
テント倉庫の屋根に採用できる形状は以下の3つです。
- 切妻形
- 片流れ形
- 円弧(アーチ)形
陸屋根と呼ばれる勾配の無い形状の平屋根は、テント倉庫では採用することができません。
これは雨や雪を屋根に留まらない様にするための必要な決まり事です。
しかしテント倉庫であれば、大体この3種類の屋根形状で賄うことができます。
例えば、台形や三角地のような敷地に建設する場合であっても、建物の前側を切妻屋根とし、後ろ側を片流れ屋根とした変形のテント倉庫にすることで、建築は実現可能です。
屋根の形状は上記3種類であれば特に制限はありませんが、シンプルな切妻形状が一番のオススメです。
2-2.オプションを選ぶ
倉庫内に保管する物品に応じて、必要となる設備をオプションで選びましょう。
- 出入口(引戸、シャッター、アルミドア)
- サッシ窓
- 換気扇、換気ガラリ
- 照明設備
- 固定ラック
- ホイスト式クレーン
などなど、ご利用方法に合わせて様々なオプションをお選びいただけます。
具体的な利用イメージを仰って下されば、弊社営業マンが必要な設備をピックアップすることも可能です。是非、ご相談下さい。
3.まとめ
ここまで簡単ではありますが、テント倉庫導入のための基本的な情報をお伝えしました。
テント倉庫にも確認申請が必要と聞いて、尻込みしてしまわれる方もどうぞご安心下さい。
弊社はテント倉庫に特化した建築事務所として、見積りから設計・施工までを一貫して請け負っています。
ですからテント倉庫の申請業務や構造設計であっても安心してお任せ下さい。
お話をいただければ、丁寧にお客様への提案をさせていただきます。 まずはお気軽にご相談下さい。弊社への見積り相談は下記からどうぞ。