Solution課題解決事例

発電所施設のメンテナンスに再利用可能な仮設テントハウスを導入

発電所のイメージ
お客様
発電関連施設建設会社 M社様
場所
福井県
導入製品
仮設テントハウス / 65.00 ㎡

お客様が抱えておられた問題・課題

福井県の海辺に面した敷地に建つ発電所。そこで定期的に実施される大規模な保守作業。発電設備に不可欠な冷却用の給水設備も、点検時には施設中枢部から一時的に引き出され、3ヶ月かけて異常がないか検査・修繕が行われます。

検査の間、給水設備は屋根のない場所で雨ざらし状態となることから、作業効率の悪さや特殊な設備故の外部への秘匿措置が喫緊の課題でした。

さらに問題なのは、3ヶ月間の検査が行われる場所は地上から約6mもの高さに設けられた仮設ステージ足場上であり、すぐ近くの海からは常に強風が吹き付けるという状況。

当初は運動会などでよく目にする簡易な会場テントで設備を覆い、横はブルーシートで壁を作って、敷地の外から検査行為が見えないようにする計画だったそうです。
しかし設備を覆う大きさの会場テントが見つからず、仮に会場テントで施工したとしても、構造的な強度不足が理由で設置許可が下りずに困っておられました。

弊社からの提案

お話をお聞きし、以下のような提案をさせていただきました。
・仮設ステージ上にH鋼を土台とした切妻形の仮設テントハウスを設置
・検査終了後には解体し、次回の点検時にも再度組み立てて利用可能な構造
・海風に晒されることを考慮し、鉄骨などの主要部品をめっき仕様とする
・既存発電所との隙間部分にはシートと鉄板を使って塞ぎ、雨水が侵入しない工夫

そして発電所側が懸念されていた仮設テントハウスの強度に関しては、弊社の方で構造検討書を出すことで無事に認めていただけました。

導入後と成果

発電所施設内は厳しい検問と新規入場者の制限などが徹底されており、弊社からテント設置の作業員を施設側へ派遣することが不可能でした。
そこで、今後の再利用時の設営も兼ねてお客様の方で施工していただくこととし、導入前にはテント膜の広げ方や畳み方、鉄骨へのロープのかがり方などを学んでいただきました。
その努力もあり、無事に設営は完了し保守点検作業もつつがなく行われたそうです。
現在は二度目の点検作業中ということで、仮設テントハウスは作業完了後に再び解体され、次回の保守点検まで倉庫で保管される予定です。